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理論・批評専攻

   菊池優貴乃

原節子に興味を持つきっかけとなった『安城家の舞踏会』から原節子について論じようと思った。そのとき見た美しさと日本人離れした顔立ちが印象的に残った。日本人離れした容姿であるが、浴衣がしっくりくる。そして、優しい声が特徴的であると感じた。女優を引退してから50年以上経った今もこうして私たちに存在感を出しているのが原節子である。かつて、原節子はダイコン役者と呼ばれる時代があった。そこから有名な監督たちが、原節子を成長させたのか。数ある原節子の演じた役から特に印象が残っている『安城家の舞踏会』でも演じた「令嬢」を取りあげながら考察した。原節子が放つ固定されたイメージ「永遠のマドンナ」などは、どこから決められてたのか。また、『安城家の舞踏会』以外にも有名である4つの作品の「令嬢」を取り上げた。

「原節子 ―令嬢をめぐって―」

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